こんにちは、土地家屋調査士のはるです。
土地家屋調査士試験において、筆記試験合格のために避けて通れないのが択一式対策です。
近年の本試験では、単純な暗記だけでは対応できない問題が増えており、
- 過去問を何周しても点数が伸びない
- 択一が足切りギリギリ
- 不動産登記法だけ点数が安定しない
- 年度別過去問の復習が大変
という悩みを抱えている受験生も多いのではないでしょうか。
そんな中、アガルートから新たに登場したのが、
です。

私は以前から、土地家屋調査士試験の択一対策は「肢別学習(一問一答形式)」が非常に効果的と考えています。
実際に私自身も受験生時代、年度別過去問だけでなく、論点ごとに整理された問題演習を繰り返すことで択一の得点力を伸ばしました。
今回は、
- 択一式肢別過去問1000の特徴
- 私が高く評価する理由
- 合格データベースとの違い
- 独学者に向いている理由
- おすすめの活用方法
を現役土地家屋調査士の視点から詳しく解説していきます。
土地家屋調査士試験の択一対策で最も重要なこと
まず結論からお伝えします。
択一式で合格点を取るために最も重要なのは、
「頻出論点を何度も繰り返すこと」
です。
土地家屋調査士試験では、
- 民法
- 不動産登記法
- 土地家屋調査士法
から毎年出題されますが、実際には過去に出題された論点が形を変えて何度も出題されています。
つまり、過去問学習そのものが最重要なのですが、問題はその学習方法です。
なぜ年度別過去問だけでは択一の点数が伸びないのか
多くの受験生は、
平成30年度
↓
令和元年度
↓
令和2年度
↓
というように年度別に過去問を解いていきます。
もちろん、本試験形式に慣れるという意味では非常に重要です。
しかし、年度別学習には大きな欠点があります。
例えば不動産登記法の
- 管轄登記所
- 申請情報の内容
- 区分建物
- 地図等の変更または訂正
- 土地の合筆の制限
といった論点がバラバラに登場します。
そのため、
「区分建物だけを集中的に復習したい」
と思っても効率よく学習できません。
また、同じ論点が何年も離れて出題されるため、知識が整理されにくいという問題もあります。
そこで有効なのが、
肢別学習(論点別学習)
です。
択一式肢別過去問1000とは?
アガルートの「択一式肢別過去問1000」は、過去問を単純に年度別で掲載するのではなく、
肢別(一問一答形式)に再編集した教材です。
特徴は、
- 民法
- 不動産登記法
- 土地家屋調査士法
を論点別に整理し、さらに、
重要肢を約1,000肢に厳選して収録
(民法150肢/不動産登記法780肢/土地家屋調査士法70肢)
していることです。
そのため受験生は、「今学習している分野だけ」を集中して演習できます。
択一式肢別過去問1000を高く評価する4つの理由
厳選1000肢だから挫折しにくい
土地家屋調査士試験の過去問学習でよくある失敗が、
問題数が多すぎて最後まで終わらないことです。
東京法経学院の合格データベースは非常に優秀ですが、その反面ボリュームが大きく(3,763肢)、初学者には負担になることもあります。
本書は出題実績の高い重要肢を1000肢に厳選しているため、
- まず1周できる
- 繰り返し学習しやすい
- 学習計画を立てやすい
というメリットがあります。
左ページ問題・右ページ解説で学習効率が高い
本書は、
左ページ:問題
右ページ:解答・解説
という構成です。
問題を解く
↓
すぐ解説を見る
↓
理解する
という流れが非常にスムーズです。
独学者が意外と時間を浪費する「解答ページを探す作業」がありません。
ストレスなく学習できるのは大きな魅力です。
コンパクトな1冊構成で持ち運びやすい
択一対策は、毎日触れることが非常に重要です。
本書は1冊にまとまっているため、
- 通勤時間
- 昼休み
- カフェ学習
- 移動時間
などでも活用しやすくなっています。
社会人受験生との相性はかなり良いと思います。
講義動画付きでコストパフォーマンスが高い
本書には、アガルート講師(中里ユタカ講師)による解説講義動画が付属しています。
独学者の場合、「解説を読んでもよく分からない」という場面があります。
その際に動画で補強できるのは非常に大きなメリットです。 問題集だけでなく講義まで付いていることを考えると、価格以上の価値がある教材だと思います。
合格データベースとの違いは?
私のブログでも何度も紹介している東京法経学院の「合格データベース」と比較してみます。
| 比較項目 | 合格データベース | 択一式肢別過去問1000 |
| 学習形式 | テキスト中心 | テキスト+講義動画 |
| 問題数 | 非常に多い(3,763肢) | 厳選1000肢 |
| 網羅性 | ◎ | ○ |
| 周回のしやすさ | ○ | ◎ |
| 解説動画 | △有料講義動画あり | ◎講義動画付き |
| 持ち運びやすさ | ×(6冊) | ◎(1冊) |
| 択一18問以上狙い | ◎ | ◎ |
| 択一19〜20問狙い | ◎ | ○ |
| 価格 | 35,200円(税込) | 38,280円(税込) |
私の考え
こんな人は択一式肢別過去問1000がおすすめ
- 学習時間が限られている社会人
- 過去問学習に苦手意識がある人
- まず択一で合格レベルに到達したい人
こんな人は合格データベースがおすすめ
- 上位合格を狙う人
- 択一で確実に19〜20問を狙う人
- とにかく問題演習量を増やしたい人
独学者に向いている理由
土地家屋調査士試験は独学でも合格可能ですが、多くの受験生が「何をどこまで勉強すればいいのか分からない」という壁にぶつかります。
本書は、出題実績のある重要肢を厳選して収録しているため、
- 何を覚えるべきか
- どこが重要なのか
が分かりやすくなっています。
また、
左ページ問題・右ページ解説という構成により、自学自習でもテンポよく進められます。
さらに講義動画も利用できるため、予備校を利用していない受験生でも理解不足を補いやすい教材といえるでしょう。
効果的な活用方法
私がおすすめする活用方法を紹介します。
まずは1周する
最初は正答率を気にしなくて大丈夫です。
3割〜4割しか解けなくても問題ありません。
まずは最後まで進めることが重要です。
間違えた問題だけに印を付ける
私自身も受験生時代、間違えた問題だけを繰り返す方法を採用していました。
全問を毎回解くよりも圧倒的に効率が良くなります。
間違えた問題を中心に何度も回す
土地家屋調査士試験では、同じ論点が繰り返し出題されます。
そのため、新しい問題を探すより、間違えたを中心に頻出論点を何度も反復した方が得点力は上がります。
年度別過去問で総仕上げ
肢別学習で知識を固めた後は、年度別過去問を解きましょう。
これにより、
- 本試験形式への対応
- 時間配分
- 問題の読み方
を確認できます。
逆に択一式肢別過去問1000をおすすめしない人
本書は非常に優秀な教材ですが、以下のような使い方はおすすめできません。
- 基本テキストを読まずにいきなり取り組む
- 民法の基礎が全く分からない
- 不動産登記法を学習したことがない
肢別過去問はあくまでも知識を定着させるための教材です。
まずは、
- 各予備校の基本テキスト
- 中山祐介先生の択一式攻略テキスト
- 土地家屋調査士受験100講
- 択一攻略要点整理ノート
などで基礎を学んでから取り組むことをおすすめします。
土地家屋調査士試験の択一対策は「肢別学習」が重要な時代へ
土地家屋調査士試験は年々、理解重視、応用重視の傾向が強まっています。
そのため、単に年度別過去問を解くだけではなく、
論点ごとに知識を整理しながら学習することが重要です。
択一式肢別過去問1000は、そのための非常に優れた教材だと思います。
まとめ
本記事のポイント
- 択一式肢別過去問1000は論点別に整理された肢別過去問題集
- 出題実績の高い重要肢を1000肢に厳選
- 左ページ問題・右ページ解説で復習しやすい
- 講義動画付きで独学者にも優しい
- 合格データベースよりコンパクトで周回しやすい
- 社会人受験生との相性が良い
- 択一対策の新定番になる可能性が高い
土地家屋調査士試験の択一対策は、
「過去問を何周したか」
で結果が大きく変わります。
その際、年度別過去問だけでなく肢別学習も取り入れることで、学習効率は大きく向上します。
独学で合格を目指している方や、択一の点数が伸び悩んでいる方は、一度チェックしてみる価値のある教材だと思います。
特に、「合格データベースは気になるけれど、ボリュームが多くて不安…」という方には、有力な選択肢になるでしょう。
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