こんにちは、土地家屋調査士のはるです。
今回は土地家屋調査士試験の勉強法と択一対策について紹介します。
最後まで読んでいただければ、土地家屋調査士試験に最短で合格するための戦略が分かりますでので参考にしてください。
試験の概要がわからない方は先にこちらを参考にしてください。
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では、さっそく見ていきましょう~。
択一の勉強法と対策
最初に、目標設定です。
合格のポイント
択一は18問以上の正答を目指す
択一では20問中、18問以上の正答が目標です。
ちなみに、択一には基準点(足きり点)がありますが、まったく気にしなくて良いです。
基準点(足きり点)付近の人の合格は厳しいと思っておいてください。
択一では逃げ切り点を目指す
ここからは「なぜ18問以上」なのかについて説明しますね。
まず、「18問以上を目指す」というのは言い換えると「逃げ切り点を目指す」ということです。
逃げ切り点とは「合格点」から「書式の基準点」を引いた点数のことです。
つまり、択一で逃げ切り点以上を獲得していれば書式の基準点をクリアすれば合格ということです。
合格のポイント
択一では逃げ切り点を目指し、書式では基準点超えを目指す
択一で逃げ切り点を目指す理由
なぜこの戦略が良いかというと択一は学習方法を間違えなれば得点は安定しますが、書式はそうはいかないからです。
書式の学習をしている人はわかると思いますが、土地の座標が出せないと図面作成ができない可能性や、求積ができず、得点が大きく下がってしまいます。
そのため、土地家屋調査士試験では択一で逃げ切りを目指し、書式で基準点をクリアするのが最善の攻略法となります。
近年の逃げ切り点がこちらです。
年度 | 択一逃げ切り点(正答数) | 書式基準点 | 合格点 |
令和5年 | 45.0(18問) | 29.0 | 72.0 |
令和4年 | 47.5(19問) | 34.0 | 79.5 |
令和3年 | 45.0(18問) | 30.5 | 73.5 |
令和2年 | 42.5(17問) | 30.0 | 71.0 |
令和元年 | 45.0(18問) | 33.0 | 76.5 |
平成30年 | 47.5(19問) | 33.5 | 81.0 |
平成29年 | 45.0(18問) | 36.0 | 81.0 |
平成28年 | 45.0(18問) | 31.5 | 74.5 |
平成27年 | 45.0(18問) | 30.0 | 73.5 |
平成30年と令和4年は択一が簡単だったので19問が逃げ切りとなっていますが、例年18問あれば逃げ切りとなります。
逃げ切り点を目指す具体的な択一の勉強法
続いて、逃げ切り点を目指す具体的な択一の勉強法を紹介します。
択一の対策はどのような資格試験でも同じですが、基本書の読み込みと過去問による問題演習の繰り返しが重要です。
合格のポイント
- 基本書(テキスト)を徹底的に読み込む
- 肢別の過去問による徹底的な問題演習
基本書(テキスト)は予備校やスクール等で使用しているものです。
基本書の読み込みはどこに何が書いてあるか頭の中で基本書の映像がイメージできるくらいまで読み込みましょう。
択一の過去問演習は新・合格データベースがおすすめ
肢別の問題集は東京法経学院の「新・合格データベース」が本気でおすすめです。
こちらは昭和41年度から令和5年(58年間)の本試験の5肢択一問題を肢別に分解(一部は択一式)し、各法令の順序で収録されています。
つまり、過去問が単元ごとに肢別に並んでいます。
基本書で一つの単元を学習したらすぐに同一単元を新・合格データベースを使用して問題演習してください。
具体的な新・合格データベースの特徴と使い方はこちらを参考にしてください。
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新・合格データベースはこちらから購入できます。
ちなみに肢というのそれぞれの選択肢のことです。
下は本試験の問題です。
年度別の過去問演習は特に最初の段階ではおすすめできません。
理由は問題を解く際に複数の肢を読み検討すると思いますが、問題によってはまだ学習していない肢も存在するため非効率だからです。
もう一つ、年度別を繰り返すと選択肢の配列や正答の位置を無意識に覚えてしまします。
覚えてしまうと本当に肢ごとに正しいか間違っているか判断できているか分からなくなってしまいます。
そのため、シンプルに肢別になっている問題演習こそが自分の実力を正確に確認できるためおすすめです。
肢が間違っている場合はどの部分が間違っているのか、またはどう直せば正答の肢になるかを考えることが非常に重要です。
択一の過去問演習のポイント
- 肢ごとに正しいか間違っているか判断できるようにすること
- 特に大事なのは肢のどこが間違っているのかを正確に指摘できるようになること
択一対策として日々の学習では徹底的にインプット、アウトプットの繰り返しです。
日々の択一学習のポイント
一つの単元を学習したらすぐに同一単元を新・合格データベースで問題演習
この繰り返しを地道に続けることで択一20問中18問以上の正答が安定してきます。
もちろん、択一の知識は書式にも活かせますのでこの学習法は書式対策にもなっています。
そして時間の許す限り基本書を読み込んで下さい。
合格のポイント
基本書は試験直前まで徹底的に読み込む
これが最短で逃げ切り点を狙う確実で唯一の方法です。
また、東京法経学院の講師が執筆している『不動産法律セミナー』という月刊誌もおすすめです。
東京法経学院の講師が合格に直結する各科目の解説記事があったり、試験対策として必要な最新情報や模擬試験までも掲載されています。
無料で読める方法も紹介していますので詳細はこちらを参考にしてください。
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まとめ
- 逃げ切り点を目指す(具体的には20問中18問以上を目指す)
- 一つの単元を学習したらすぐに『新・合格データベース』でその単元の問題演習をする
- 基本書は試験直前まで徹底的に読み込む
これらを徹底的に意識して土地家屋調査士試験に最短で合格を目指してください。
民法については以下を参考にどうぞ
書式対策については以下を参考にどうぞ
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