こんにちは、土地家屋調査士のはるです。
今回は土地家屋調査士試験の筆記試験合格者が受ける口述試験について解説します。
最初にお伝えしておきますね。
安心してください、口述試験は合格しますよ!
この記事では口述試験対策を
- 当日までの準備
- 当日の流れ
に分けて解説してきます。
この記事を最後まで読んでいただければ自信持って当日を迎えられますので参考にしてください。
当日までの準備
口述試験の日程
試験日 | 例年1月中旬(筆記試験合格者のみ) |
試験内容 | 業務に必要な知識について、1人15分程度の面接試験 |
合格発表 | 例年2月中旬 |
筆記試験の合格発表が例年1月上旬です。
筆記試験の合格発表から口述試験までは、例年約2週間です。
2週間しかないと不安に思われる方も多いかもしれませんが、2週間で十分対策できますので安心してください。
正確には対策というより口述試験についての正しい情報があれば問題なしです!
口述試験の形式
- 面接官(法務局職員)2名と受験生1名による面接形式
- 面接官の質問に答えていく形式
- 時間は約15分ほど
- 雰囲気は比較的穏やかで受験生が質問の回答に詰まっても別の面接官が助けてくれます
受験生を落とそうという試験ではないので落ち着いて取り組めば大丈夫です。
口述試験に合格するための秘訣
合格のための秘訣
拍子抜けするかもしれませんが、これが事実なんです。
口述試験は普通にしていれば合格できます。
実際、毎年ほぼ全員が合格しています。
「ほぼ」といったのは100%ではありません。
不合格者の理由は欠席です。
口述試験に対しては事実を知ることで安心してもらえるかと思います。
強いて対策するのならば
唯一の対策としては土地家屋調査士法第1条(目的)と第2条(職責)は暗記しておきましょう。
ほぼ必ず聞かれます。
言えなくても合格できますが、言えたらカッコいいですよね!
この法律は、土地家屋調査士の制度を定め、その業務の適正を図ることにより、不動産の表示に関する登記手続の円滑な実施に資し、もつて不動産に係る国民の権利の明確化に寄与することを目的とする。
土地家屋調査士法第1条(目的)
土地家屋調査士は、常に品位を保持し、業務に関する法令及び実務に精通して、公正かつ誠実にその業務を行わなければならない。
土地家屋調査士法第2条(職責)
試験室の入退室について
試験室に入室から退室までの基本を簡単に紹介します。
ここは神経質にならなくても全く問題ないです。
以下のことを意識して取り組んでください。
step
1自分の順番が来たら試験室の前まで行く
step
2試験室内から「どうぞ」と声がかかればノックを3回し、「失礼します」と声をかけ入室する
step
3入室したら面接官の指示に従ってください
step
4面接官に「どうぞ」と言われてから着席する
step
5面接が終わったら「ありがとうございました」と一言伝え、退室する
以上です。
細かな作法など気にする必要は全くありません。
そんなところは採点されませんし、面接官は見ていません。
当日の流れ
当日はスーツ・ネクタイが良いです。
決まりはありませんが、無難にいきましょう。
作業着もいますが、たぶん恥ずかしいです。
ちなみに作業着でも合格はできるので安心を。
口述試験の順番は受験票順ではありません。
当日くじをひいて順番が決まります。
自分の順番が来たら試験室へ向かいます。
緊張するとは思いますが、落ち着いて取り組みましょう。
おまけ:過去に問われた内容一覧
最後に過去に質問された内容の一部をまとめておきます。
何度も言いますが、答えられなくても問題ありません。
- 土地家屋調査士制度の目的は。
- 土地家屋調査士の職責は。
- 法務局に備え付けられている土地に関する図面にはどのようなものがあるか。
- 法14条地図の制度の目的は。
- 法14条地図は、具体的にはどのようなものがあるか。
- 地図と地図に準ずる図面の違いは何か。
- 法14条地図には具体的に何が記載されているか。
- 建物の合体とは、どのようなことか。
- 建物の合体があったときは、どんな申請をするか。
- 建物の合体があったときは、どんな申請をするか。表題登記がない場合、表題登記のみある場合、所有権の登記がある場合、に分けて答えよ。
- 表題登記のない建物が合体した場合は、どのような登記をするか。
- 表題部所有者が異なる建物同士が合体したときの、申請者はだれか。
- 土地家屋調査士は、業としてどんな業務をすることができるか。
- 土地家屋調査士になる資格を有するものが、土地家屋調査士となるには、どのような手続きが必要か。
- 土地家屋調査士の登録の拒否は、どんな場合にされるか。
- 土地家屋調査士でない者が、土地家屋調査士の業務を業としておこなった場合はどうなるか。
- 土地の分筆の登記の申請人は誰か?
- 土地の分筆の登記に申請義務はあるか?
- なぜ申請義務がないのですか?
- 筆界特定制度とはどんな制度か説明して下さい。
- 所有権界と筆界が一致しない場合,一致させるにはどのような手続きをとるといいですか。
- 建物として登記の対象となる認定基準を答えてください。
- 建物の階数や床面積に算入される部分の要件は何か?
- 建物表題登記を申請する時に添付する所有権証明情報とは具体的にどんな書類ですか。
- 試験官調査士が虚偽の測量により作成した地積測量図を添付して登記した場合,どのような処分を受けますか?
- 懲戒処分には,どのような処分がありますか?
- 調査士が業務の禁止の処分を受けると,どのようになりますか?
- あなたはどのような調査士になりたいですか?
リラックスして口述試験に臨んでください!
健闘を祈ります!