土地家屋調査士

土地家屋調査士試験の独学が無理な本当の理由【独学と予備校の体験談あり】

2021年7月24日

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土地家屋調査士試験の独学が無理な本当の理由【独学と予備校の体験談あり】

こんにちは、土地家屋調査士のはるです。

私は、土地家屋調査士試験、測量士補試験、測量士試験に合格済で、土地家屋調査士試験については現在も趣味で研究しており、今までの学習経験は独学だけでなく、東京法経学院、アガルートも受講経験があります。


『土地家屋調査士試験に独学で挑もう!』

と思っている方、ちょっと待ってください。



私の結論
『土地家屋調査士試験に独学で合格することは可能ですが、本気の覚悟と難関大学(早慶以上)レベルの大学受験を自学自習した経験などが必要です。

こういった方が独学する場合は合格の可能性がありますが、そうでない方の独学はおすすめできません

今回の記事では土地家屋調査士試験を『独学で合格することは無理』と言われている理由を4つ、私の実体験も交えて丁寧に解説していきます。

最後までぜひご覧ください。

理由1:土地家屋調査士試験は難関資格

土地家屋調査士試験は難関国家資格資格の一つです。

土地家屋調査士試験の合格率

年度合格率(%)
平成28年8.9
平成29年8.6
平成30年9.5
令和元年9.6
令和2年10.3
令和3年10.4
令和4年9.6
直近7年の合格率

土地家屋調査士試験の合格率は令和2年と令和3年に10%を超えましたが、例年10%未満となっています。

合格するためには択一式と書式(記述式の)の基準点を超えたうえで総合点が上位10%未満に入る必要があるため難しい試験となっています。

また、受験生の9割以上は午前の部の免除条件である「測量士補」試験を既に合格しています。


土地家屋調査士試験制度の詳細はこちらをご覧ください。

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土地家屋調査士試験の勉強時間(目安)

土地家屋調査士試験に合格するためにはどのくらいの勉強時間が必要だと思いますか?

私の意見として、この質問は個人差(能力差)が大きく、あまり参考にならないため目安時間の紹介にとどめておきますね。

一般的には1,000時間から1,500時間程度と言われております

あくまでも目安と考えてくださいね。

1,000時間未満で合格する方もいれば1,500時間以上でも合格できない方もいます。
ここは小学校、中学校、高校、大学などの学習経験はもちろん、社会人になってからの学習経験によって大きな個人差があります。

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土地家屋調査士試験は特殊な試験制度

土地家屋調査士試験は宅建や行政書士のような法令等の学習だけではなりません。

関数電卓を使った測量計算や特殊な定規等を使って図面を作図しなくてはなりません。

特に関数電卓を使った計算や作図は独学では合格レベルに持っていくのはかなり難しいです。

私が独学時は特に作図の手順がよく分からず、時間がかかる割には精度が低く苦戦しました。
数学は好きな方なので測量計算を理解することは苦ではありませんでしたが、時間短縮になる複素数計算の体系的な学習は独学だと習得できません。
土地家屋調査士試験は時間勝負でもあるので、どうやって時間短縮するかというところも非常に重要です。

法令等であれば宅建や行政書士などを合格済みであればある程度は対応可能です。

司法書士試験の合格者であれば択一式は楽に学習を進めることができるでしょう。

独学で初学者の場合はテキストを見ても難解用語のオンパレードで理解するのは困難です。
講義があって初めて「なるほど!」と理解納得することが沢山あります。

しかし、いわゆる書式(記述式)の学習は司法書士合格者でも独学は厳しいようです。

それだけ土地家屋調査士試験は特殊で難関試験となっています。

理由2: 土地家屋調査士試験は情報が少ない

受験者数が少ないということもあり、土地家屋調査士試験の勉強方法などの対策については情報が少ないのが現状です。

最近ではツイッターなどのSNSのお陰で土地家屋調査士試験の受験生の情報は増えてきましたが、気になる独学向けの情報は相変わらず少ないです。

SNS等から分かることは独学で土地家屋調査士を目指している方が本当に少ないということです。

独学時は受験者用の学習情報が少ないため、実務家・専門家が発信している情報を読み解く必要があります。
正直、必要な情報を理解するためにはかなり遠回りしないといけないため、効率が悪く、時間がかかります。
必ずしも理解できるとは限りません。。。

理由3:土地家屋調査士試験の独学用教材がほとんどない

宅建や行政書士は市販されている独学用教材が沢山ありますよね!

しかも分かりやすいし、その市販されている教材で学習すれば合格も十分可能です。

一方、土地家屋調査士試験用の市販されている教材はほとんどありません。

私は市販されている教材は全て確認していますが、初学者が手を出すと挫折する可能性が非常に高いです。

理由は難解な専門用語に対する解説が少なく、ほとんどが条文等と簡単な説明が何の面白みもなく淡々と並んでいるからです。

ある程度学習が進んだ方なら使いこなせるかもしれませんが、理解して進めていくためにはかなりの時間と労力がかかると思います。

市販されている教材が少ない理由としては土地家屋調査士は宅建や行政書士などと比べて受験者数が近年は4,500人前後とかなり少ないためだと思います。

理由4:モチベーション維持が難しい

実はこのモチベーション維持が合格に最も重要なことです。

厳しい受験経験がある方は納得してもらえると思いますが、最後は自分との戦いになります。

土地家屋調査士試験は一年に一回の試験ですので本試験当日まで学習を継続する必要があります。

学習を継続するためには当たり前ですが、自分自身が『合格するぞ!』という強い気持ちと実際に勉強を続けなければいけません。

予備校を活用する方でも簡単ではないモチベーション維持は独学者にとってはかなり難しくなります。

理由はいくつも考えられますが、一番の理由は『不安』です。

例えば、「自分の勉強方法は正しいのか」、「ライバルはどのくらい学習が進んでいるのだろうか」、「どうしてもこの内容が理解できない」などなど。

不安要素は人によって量も内容も全く違うと思います。

この不安要素が増えれば増えるほど勉強が嫌になり、学習継続が難しくなり、最終的には挫折につながります。

予備校などを利用して、質問できる環境や悩みを解決できる環境は絶対に必要です。

まとめ

土地家屋調査士試験の独学が無理な理由

  • 理由1:土地家屋調査士試験は難関資格
  • 理由2:土地家屋調査士試験の情報が少ない
  • 理由3:土地家屋調査士試験の独学用の教材がほとんどない
  • 理由4:モチベーション維持が難しい

独学のメリットとしては費用が抑えられるということがあります。

しかし、それは1年や2年で合格した場合に言えることで、独学合格することはかなり難しいです。

予備校などを活用する場合は独学と比べると初期費用が大きいのがネックですが、土地家屋調査士試験にかかった予備校費用などは合格すれば余裕で回収できるんです。

実際に私はすぐに費用を回収しましたし、人生も変わりました。

最近の予備校には全額返金制度もあり、すぐに費用回収も可能です。

なんととか独学合格できたとしても何年もかかっていて多額の費用を出費しており、最初から予備校を使っておけば良かったという話はよく聞きます。

費用は将来的に回収できますが、失った年月は取り戻せません。

ぜひ一年でも早く合格して人生を変えてほしいと思います。

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