こんにちは、はるです。
今回の記事では合格率が10%弱の土地家屋調査士試験で、初学者が合格までに必要な勉強時間を紹介していきます。
最初に結論です。
土地家屋調査士試験に合格するまでには一般的に1000時間から1500時間が必要と言われています。
この記事を読んでいる方はどのくらいの時間を費やせば土地家屋調査士試験に合格できるのだろうかと思っているのではないでしょうか。
勉強時間が一般的に1000時間から1500時間と言われているのは予備校の情報や、合格者の統計によるものです。
しかし、この勉強時間はあくまで『目安』として考えてください。
当たり前ですが、1500時間の勉強をすれば合格できるものではありません。
私は独学と資格学校の両方を経験し土地家屋調査士試験に合格しているので実体験を交え、これから解説していきます。
土地家屋調査士試験の勉強時間は1000時間から1500時間と言われている
土地家屋調査士試験に合格するためには1000時間から1500時間が必要と言われています。
先ほども述べた通り、この時間は予備校が出している時間であったり、合格者からの聞き取りによるものです。
私はこの時間を否定するつもりは一切ありませんが、この時間だけが一人歩きすることが心配です。
なぜなら1500時間勉強すれば合格できると本気で信じる人がいるからです。
それは正しくないことを念のため強調しておきます。
働きながら合格を目指す場合(1年で1500時間)
平日 | 休日 |
3時間 | 7時間 |
1年間で1500時間の勉強をするためには平日3時間、休日7時間の勉強を継続する必要があります。
土地家屋調査士試験合格に必要な勉強時間の勘違い
土地家屋調査士試験に合格するための勉強時間はできるだけ短期間で1500時間やりきることが必要です。
勉強時間について勘違いしている人がいるので先に間違った考え方を紹介します。
例えば、合格するために1500時間が必要だからと言って、一週間に1時間(月に4時間)だけの勉強を1500時間に達するまで勉強することで合格できるでしょうか?
可能性は0ではないでしょうが、限りなく0に近いでしょう。
なぜだと思いますか?
理由は人間が忘れる生き物だからです。
このことは皆さんが今までも学生の頃から経験されていると思うのでお分かりかと思います。
『エビングハウスの忘却曲線』という言葉を聞いたことがあるでしょうか?

上の忘却曲線によると1週間で人は77%のことを忘れてしまいます。
つまり、一週間に1時間勉強しても次の一週間後には2割ほどしか記憶に残っていないのです。
この科学的データからみても単純に合計1500時間の勉強をするだけでは必要な勉強時間すら確保できていないことが分かりますね。
私の経験談
私自身も無駄な時間をしばらく過ごした経験があります。
土地家屋調査士試験合格を目標に勉強を始めた当初は新鮮な気持ちで取り組めます。
しかし、しばらくすると新鮮さは薄れ、勉強が面倒くさいなと思うようになる時期がありました。
学校の勉強とは異なり、土地家屋調査士試験の勉強は誰からも強制されません。
いくらでもサボれるのです。
自分の意思が弱くなると勉強しないことを適当な理由付けて正当化したり、明日から本気出そうとか謎の心理がはたらくこともありました。
もちろん、本気を出す明日はいっこうにやってきません。。。
結果としてまともに勉強しない時期があったのです。
そうなるとどうなるかというと、先ほどの忘却曲線の通り、勉強したはずの内容の記憶が曖昧になり、得点が伸びなくなります。
まともに勉強していない時期の勉強時間はプラスされていくのではなく、逆に勉強時間がマイナスされていたと実感しています。
土地家屋調査士試験は0.5点足らず不合格になるのはよくある話です。
合格するのに必要な点数が高い土地家屋調査士試験では他の資格試験以上に曖昧な100の知識よりも確実な10の知識がないと合格できません。
では、どうしたら合格に近づけるのでしょうか?
答えはできるだけ短期間で1500時間の勉強をするということです。
つまり、働きながら勉強される方であれば先述のように1日3時間、休日6時間の学習で年の計画を立てて、やり遂げるという強い意識を持って取り組むことが必要です。
仕事でまとまった時間が取れない人はスキマ時間を有効活用することです。
土地家屋調査士試験の勉強時間はあくまで目安
例年、合格者の平均年齢はおよそ40歳です。
つまり、合格者は様々な人生経験をしています。
学生時代から勉強が得意だった人、そうでない人、社会人になって色々なことにチャレンジしてきた人、何も考えずただ生きてきた人・・・
性格や考え方も様々ですよね。
いくら土地家屋調査士試験の勉強が未経験でも過去の経験・知識・性格によって合格に必要な勉強時間は人によって全く異なります。
土地家屋調査士試験合格に必要な勉強時間が1000時間から1500時間というのは目安と考えてください。
1000時間未満で合格する人もいますし、1500時間以上かけても合格できない人がいるのも事実です。
特に土地家屋調査士試験は他の資格試験とは異なり、図面作成や関数電卓による計算も必要です。
数学や作図の得意不得意によっても大きく異なります。
個人的には勉強時間を議論するのは無意味だと考えています。
何年も無駄な時間を過ごさないために
最後に独学と予備校を経験した私から持論をお伝えします。
結論としては最初から予備校を利用するべきです。
予備校では最短合格するための効率的な学習方法、教材、講義を入手できます。
それ以外の理由も沢山ありますが、主な理由は2つです。
土地家屋調査士試験は先述した通り、知識だけでなく、作図計算などの技術と時間内に完答するための訓練が必要な資格試験です。
他の資格試験のように知識だけ問われたり、市販のテキストが充実していれば独学も十分可能ですが土地家屋調査士試験はそうはいきません。
理由2
土地家屋調査士試験に合格したら予備校の費用はすぐに回収できる。
土地家屋調査士試験に合格したら学費を全額返金してくれる資格学校があります。
また、もし合格後に土地家屋調査士の事務所に就職するなどで実務に就いた場合、未経験でも年収500万円程もらえるところも多いです。
これだけ貰えれば1年目でも余裕で回収できますよね。
つまり、予備校を利用して短期間で合格することが最もコスパが良いということになります。
最初の費用をケチって独学にすると人生の貴重な一年一年を無駄にしてしまいます。
自分が成長するための自己投資は惜しまないほうが人生を豊かにするということは強く実感しています。
私としては今思えば最初から予備校を使っていなかったことを後悔しています。
最後までご覧頂きありがとうございます。
今回の記事が参考になれば幸いです。
-
-
【最新版】土地家屋調査士試験のおすすめ講座【実体験をもとに比較】評判・口コミは本物?
こんにちは、土地家屋調査士のはるです。 『土地家屋調査士試験に絶対合格したい!』と思っている方、ぜひ最後までご覧ください。 私は土地家屋調査士試験に合格済みで、アガルートと東京法経学院の受講経験があり ...
続きを見る
-
-
【最新版】アガルートの評判、口コミを実体験から本音レビュー【土地家屋調査士】
評判や口コミが良いアガルートですが、実際はどうなのか。今回はアガルートの土地家屋調査士試験の講座を徹底レビューしました。私は独学、アガルート、東京法経学院で学習経験があります。良い点だけでなく悪い点も正直に徹底解剖しているので参考にどうぞ!
続きを見る