こんにちは!土地家屋調査士、測量士のはるです。
先日、グーグルの検索で「土地家屋調査士」と検索したら関連で「土地家屋調査士 やめとけ」という検索結果を見たので記事にしてみました。
土地家屋調査士は、不動産の調査や測量、登記の代理申請手続きなどを行う専門家です。
法律によって定められた独占的な仕事であり、需要も安定しています。
しかし、一方で、土地家屋調査士の仕事はやめておけと言われることもあります。
なぜなら、屋外の作業が多くて体力的にきつい、土日出勤がある、繁忙期と閑散期の差が激しい、景気に左右されやすいなどのデメリットもあるからです。
そこで今回は、普段の土地家屋調査士の仕事通して感じていることを交え、土地家屋調査士の仕事のメリットとデメリットを徹底解説します。
土地家屋調査士に興味がある方は、ぜひ参考にしてみてください。
土地家屋調査士の仕事のメリット
まずは、土地家屋調査士の仕事のメリットについて見ていきましょう。以下に3つ挙げます。
- 不動産の表示に関する独占業務があり、需要が安定している
- 独立開業できる
- 人生の選択肢が増える
不動産の表示に関する独占業務があり、需要が安定している
不動産の表示に関する登記は、所有者に登記申請義務が課せられています。
しかし、その手続きは非常に複雑です。
そこで、土地家屋調査士は、依頼に応じて不動産の表示に関する登記の申請手続を代理します。
この代理申請については、土地家屋調査士の独占業務です。
日本に不動産(土地や建物)がある限りは仕事がなくなることはありません。
そして、土地家屋調査士の業務は法令が変わらない限りなくなることはありません。
独立開業できる
なんといっても土地家屋調査士の魅力の一つは独立開業です。
土地家屋調査士は、自分の裁量で仕事を受注できるため、頑張り次第で年収をアップさせることができます。
独立開業した場合の年収は、個人によってばらつきがありますが、年収1000万円以上を稼いでいる人もいます。
また、自分の事務所を開設すれば、自分のペースで仕事を進められます。
勤務している場合に比べて、プライベートの時間や休日を確保しやすいと言えます。
人生の選択肢が増える
土地家屋調査士として働くメリットとして、人生の選択肢を増やせる点も挙げられます。
先ほど説明したように、土地家屋調査士は独立を目指すことができます。
独立に定年はなく、長く働いたり早めに一線を退いたりといった選択肢の幅が広がるので、ご自身に合った働き方を選ぶのもよいでしょう。
土地家屋調査士の仕事のデメリット
次に、土地家屋調査士の仕事のデメリットについて見ていきましょう。以下に4つ挙げます。
- 屋外の作業が多いため
- 土日出勤があるため
- 繁忙期と閑散期の差が激しいため
- 景気に左右されやすいため
屋外の作業が多いため
土地家屋調査士の仕事には、屋外の作業もあるため、体力があまりない方にとっては厳しいかもしれません。
具体例としては、図面や書類の作成などのデスクワークだけではなく、不動産の調査や測量といったフィールドワークも挙げられます。
測量では、専用の機器を用いて土地の面積や高さを測るので、季節によっては炎天下、あるいは寒いなか作業することもあります。
さらに、空き地や農地などの測量の依頼で雑草をかき分けながらの作業や、傾斜のきつい場所での作業があることも少なくないでしょう。
また、遠方の土地の調査を依頼された場合は、長時間の移動もともないます。
屋外の作業や移動にくわえて書類を作成する必要がある点が、土地家屋調査士の仕事がつらいと言われる所以です。
土日出勤があるため
土地家屋調査士になると、土日も働かなければならないことがあります。
土地家屋調査士の仕事のなかに「境界確定測量」があります。
境界確定測量では、土地の境界を確定させるために、依頼者や隣地所有者の立ち会いと、書類への署名捺印が必要です。
依頼者と隣地所有者は、平日は会社に勤めている方が多いので、ほとんどの立ち会いは土日に行われます。
さらに、不動産業者は土日に営業しているので、立ち会いがない日でも依頼者との打ち合わせで質問があると、電話がかかってくることも想定されます。
土日は休みたい方や、ワークライフバランスを重視したい方は、土地家屋調査士として働く選択肢を考え直すのも1つの手段です。
繁忙期と閑散期の差が激しいため
土地家屋調査士の仕事はやめておけと言われる理由には、繁忙期と閑散期の差が大きい点も挙げられます。
土地家屋調査士の大型案件は、1件100万円を超えることは珍しくありません。時期によっては複数の大型案件を同時に進めます。
所属する事務所にもよりますが、繁忙期は早朝から深夜にわたる勤務を覚悟しなければなりません。
反対に、閑散期はあまり案件を受注できないこともあるので、繫忙期との差が激しく、苦労する場面も予測されます。
景気に左右されやすいため
土地家屋調査士の仕事は、景気に左右されやすいため、安定を重要視する方もやめておいたほうが賢明かもしれません。
好景気のときは、分譲土地やマンション建設のほか、公共工事が増加するため、測量や不動産登記の依頼が増えます。
一方で、不景気のときは、不動産売買や工事が減少し、それにともなって土地家屋調査士への依頼も減ります。
どのような職業であっても、景気や経済に左右されますが、土地家屋調査士の仕事は特にその影響を受けることを念頭に置いておきましょう。
まとめ
今回は、土地家屋調査士の仕事のメリットとデメリットを徹底解説しました。
土地家屋調査士は、不動産登記などの専門的な仕事を行う資格であり、需要が安定しており高収入を目指せるメリットがあります。
しかし、一方で、屋外での作業や土日出勤などの体力的な負担や、繁忙期と閑散期の差や景気の影響などのデメリットもあります。
土地家屋調査士に興味がある方は、自分に合った働き方を見つけることが大切です。
この記事が、土地家屋調査士に関する情報収集や資格取得の参考になれば幸いです。