土地家屋調査士 学習法 択一式対策

【土地家屋調査士試験】民法と不動産登記法どちらを最初に学習すべき?【民法学習法】

2021年2月11日

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【土地家屋調査士試験】民法と不動産登記法どちらを最初に学習すべき?

こんにちは、はるです。

土地家屋調査士試験に挑戦するぞ!と決心はしたけれども、

どの科目から勉強を始めるべきかは、頭を悩ませる大問題ですよね。

今回の記事はこのような方の疑問にお答えします。

答えは明確で、『民法から学習すべき』なのです。

でも、待ってください。

民法の範囲が広大で時間がかかることを心配しているあなた。

もしかして諦めムードに浸っていませんか?

今回は、そんなあなたのために、民法の学習にかかる時間を効率的に減らす工夫を具体的に解説します。

さらに詳細な民法の学習法についても紐解きます。

だからこそ、最後まで読んで頂ければ、必ずあなたの勉強法に役立つヒントが見つかるはずです。

それでは、一緒に見ていきましょう~!

土地家屋調査士試験の出題形式の確認

土地家屋調査士試験の出題範囲など概要が何も分からない方は先に以下を確認ください。

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土地家屋調査士試験の択一式

分野出題数(20問)配点(50点)
民法3問7.5点
不動産登記法等16問40点
土地家屋調査士法1問2.5点

見ての通り、不動産登記法等がメインですね。

これだけを見ると『不動産登記法等だけ頑張って残りは捨てよう』とか『時間があったら民法も勉強しよう』と考える方がいるかもしれません。

決して、民法を捨てるようなことはしないでください。

厳しい言い方ですが、それでは合格できません。

そこまで土地家屋調査士試験は甘くないです。

しかも民法の知識がないと、不動産登記法を理解できない部分が多くなります。

例えば、土地家屋調査士は申請人の代理人です。

民法の代理制度の理解は不可欠です。

その他、所有権とは何か、相続とは何か・・・などなど

不動産登記法は民法の理解なしに取り組むのは無謀です。

したがって、民法の学習は非常に大切なのです。

さらに、民法は実務でも必要ですので最低限は身に着けるべきです。

民法は一番最初に学習しましょう

民法学習の重要性は少し分かってもらえたところで、いざ民法の勉強を始めた方から以下の悩みをよく聞きます。

民法学習の悩み

  • 『民法の範囲が膨大すぎて終わらない』
  • 『いつまでも不動産登記法に進めず挫折してしまいそう』

確かに気持ちはよく分かります。

そこで民法の学習を効率の良く工夫しましょう。

民法を最初に勉強するときは単元を絞ってサクッと!

土地家屋調査士試験では民法の出題範囲は限られています。

民法の中でも特に『債権』、『家族法』は出題されないので飛ばしても差し支えありません。

ここからは具体的に民法の学習法を説明します。

まずは教材です。

独学で民法を勉強する方におすすめなテキストとしては『根本正次のリアル実況中継 司法書士 合格ゾーンテキスト』です。

司法書士用のテキストですが、初学者のためにも分かりやすく、かみ砕いて丁寧に解説されています。

土地家屋調査士試験の本試験レベルにちょうど良いです。

予備校を利用されている方は配布されているテキストを使用してください。

万が一、理解できないのであれば『根本正次のリアル実況中継 司法書士 合格ゾーンテキスト』のテキストを使用してください。

『根本正次のリアル実況中継 司法書士 合格ゾーンテキスト』がおすすめな理由

そもそもとして、土地家屋調査士試験用の民法で使える市販テキストはないです。

誰でも購入できる予備校直販のテキストもありますが、高額にも関わらず、独学には全く向きません。

また、宅建の民法テキストは頼りないです。

市販の中では司法書士試験用の民法テキストがとても充実しています。

司法書士用のテキストなんて難しそうだし、土地家屋調査士試験には向いてないないんじゃないかと思われるかもしれませんが、決してそんなことはありません。

テキスト選びを間違えなければ土地家屋調査士試験に最適な独学用の民法テキストです。

その他、有名な司法書士用のテキストとしては以下です。

山本浩司先生のオートマシステム

森山和正先生のVマジック


松本雅典先生のリアリスティック


もちろん好みで選んでもらっても良いですが、法律初学者であること、土地家屋調査士試験の民法にかけられる時間などを考慮すると根本正次先生の『根本正次のリアル実況中継 司法書士 合格ゾーンテキスト』が現状ベストです。

本書の特徴としては「リアル実況中継」と本のタイトルにもあるように実際に講義を受けている感覚になり、とても理解しやすいです。

法の趣旨や理由付けもしっかり書かれているので理解と記憶の両方ができます。

何より、他のテキストと比べ行間も程よく取られていたり図表も多く、記憶すべき箇所も明確で非常に読みやすいです。

民法学習の単元を絞るとは

前述したように土地家屋調査士試験では民法の出題に偏りがあります。

つまり、民法の学習では出題されない単元を省略することが効率的です。

では、具体的に学習すべき単元、省略すべき単元を解説します。

実際に『根本正次のリアル実況中継 司法書士 合格ゾーンテキスト』のテキスト目次を見てください。

「Amazonで見る」のリンクからアマゾンに飛ぶので試し読みから目次が見れます。

 民法Ⅰ

学習すべき単元省略すべき単元
第1編「法とは何か?」なし
第2編「民法の基礎知識」 
第3編「民法総則」 

民法Ⅱ

学習すべき単元省略すべき単元
第4編「物権」第5編「担保物権」

民法Ⅲ

学習すべき単元省略すべき単元
第11編「相続法」第6編「債権総論」
 第7編「契約総論」
 第8編「契約各論」
 第9編「事務管理・不法行為」
 第10編「親族法」

たったこれだけで大丈夫です。

学習量としては民法全体の5割ほどです。

これなら取り組めそうな気がしてきませんか?

他のテキストを使っている方も基本的のは単元名は同じだと思うので参考にしてください。

民法の1回目の学習はサクッと!

民法で最初の学習の時(1回目)はサクッと時間をかけずに取り組みましょう。

1回目の学習で重要なのは記憶、得点力ではありません。

学習1回目で重要なのは民法全体像の把握です。

何でもそうですが、終わりが見えない、全体が見えないものって不安になりますよね?

勉強も全く同じです。

終わりが見えない、全体が見えないと不安だけが大きくなり挫折につながります。

1回目の学習では分からないことだらけで当たり前、理解3~4割で全く問題ありません。

重要なのはサクッと早めに1周することです。

"1回目"ということはもちろん2回目、3回目、・・・があるということです。

2回目、3回目となると1周にかかる時間も短くなりますし、理解度、得点力も上がってきます。

さらに繰り返し学習することで記憶も定着してきます。

1つの単元を読んだらすぐに問題演習、そして情報の集約化

テキストをサクッと読むだけでは得点力は身に付きません。

ここからはさらに具体的な学習法を紹介します。

学習の基本手順

step
1
テキストを読む(インプット)

1つの単元を読み終えたらすぐに問題を解きます。

step
2
該当の問題を解く(アウトプット)

問題集の1つの単元ごとにテキストを読み、読み終えたらすぐに問題を解きます。

問題集は「合格データベース」がおすすめ。

step
3
(必要に応じて)テキストに書き込む(情報の集約化)

問題を解く際に必要な補足事項などがあればテキストに書き込みます。

つまり、問題が解けなかったときにテキストを確認すれば問題が解ける状態にします。

この基本手順を徹底的に繰り返します。

≪例≫

Step1 テキストで制限行為能力者の単元を読む。

Step2 合格データベースで制限行為能力者に関する問題を解く。

Step3 補助人と被保佐人の違いをテキストにメモしたり強調しておく。

テキストにマークしたり書き込む場合はフリクションペンがおすすめです。

後で消したり、書き換えたりできるからです。

問題集は肢別の過去問集である『合格データベース』が絶対におすすめです。

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『いきなり過去問?』と思われる方もいるかもしれませんが、全く問題ありません、大丈夫です。

最初の段階から敵を知ることが効率的な戦略です。

もちろん、いきなり解けるわけはないです。

1回目では『こんな言い回しで出題されるかぁ~』、『何言ってるかよく分かんないなぁ~』程度で全く問題ありません。

1回目で重要なのは理解よりもサクッと1周することです。

土地家屋調査士試験の民法は過去問が少ない

土地家屋調査士試験の民法は平成17年から3問づつの出題されてきました。

そのため、過去問が圧倒的に少なく、重要論点が全て出題されているわけではありません。

合格データベースで民法の過去問を制覇したら宅建や行政書士の過去問を使うことをおすすめします。

ここまで学習が進むと3問中2問以上の正答が可能となってきます。

もちろん全問正答も全然可能です。

とはいっても最初のうちは合格データベースを繰り返してください。

本試験では同じような論点が繰り返し出題されているので3問中2問は取れると思います。

問題演習は民法の過去問が少ないのでそこまで時間はかからないはずです。

民法1回目が終われば不動産登記法へ進んでいきましょう。

不動産登記法の学習と並行して民法2回目の学習時間も設けてください。

人間だれしも時間がたてば記憶が薄れてきてしまいます。

目安として、週一回以上は民法学習の時間を確保しましょう。

まとめ

  • 1回目の民法学習は時間をかけずにサクッと1周する
  • 1つの単元ごとにすぐ過去問演習を行う
  • 2回目、3回目以降の学習で理解度、定着度、得点力を上げる
  • 目標は3問中2問以上の正答

重要なのはテキストを読む(インプット)、該当の問題を解く(アウトプット)、テキストに書き込む(情報の集約化)の繰り返しです。

さらに、情報の集約化されたテキストの読み込みの繰り返しこそが得点力の向上に繋がります。

私自身が実践して最も効果的だと感じた学習法です。

ぜひ、参考にしてください。

民法に限らず択一式の対策は合否に直結します。

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